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「トラブル発生!」

 空路でプラハに向かう為、ウィーンの空港へ向かわねばなりません。というわけで、朝早くにホテルを出たうちら夫婦は、重いトランクを転がしてUバーンに乗りこみ、まずウィーンミッテ駅を目指しました。
 もう地下鉄の乗り降りもすっかり慣れました。あっさりとウィーンミッテに到着、改めてウィーンの町は狭いのだと実感します。ここで空港までの追加の切符を買って、Sバーンに乗りかえです。
 空港行き列車は本数が少ないのでちょっと待たされました。やがて、あまり綺麗でない列車がやって来ました。大きな荷物持った乗客もちらほら見えます。
 さて乗り込んで出発。ウィーンの街をあっという間に出ていきます。
 ところが、暫く行くと線路上に長時間停車。どうしたのかなあ? と思ったら動きましたが次に駅で更に長時間停車です。
 ここでアナウンス。乗客がざわつくのですが、ドイツ語なので何を言っているのかさっぱりわかりません。
 しばし待つと対向の列車がやってきて、その女性機関士とこちらの列車の車掌さんが何か大声で話し合ってました。
 ややあって、ようやくのこと列車は動いたのですが、すぐにまた次の駅で停まります。すると、乗客が一気に動きだしました。
 はて? これはいかに、と思っていると、やはり空港へ向かうらしいオーストリア人の青年が英語で聞いてきた。
「君らも空港に行くの?」
 そうだとよ、答えると、この電車はここで運行打ち切りだ、というのである。
 へ? やっぱり事故かなんかだったのか!
 で、彼が言うには、ここで代替バスが出るということである。
 うちらは、大慌てて荷物を抱えて外に出ました。すると、確かに駅の前にバスが待っています。ほんとにこれでいいのかと思いつつ、運転手に聞く。
「空港行き?」
 運転手は無言で乗りなさいと親指でバスを示します。
 というわけで荷物を積み込むと、さっさとバスは動き出しました。前の駅で長い時間停まっていたのは、この手配のためだったのかな。
 期せずして、バスでウィーンの郊外の景色を見ることになりました。いくつかの街を過ぎようやく空港が見えてきました。いやあ、何かあると困ると思って思い切り早めに出たのが正解でした。この時点で予定より一時間以上遅れてました。
 というわけで、思っていたよりかなり遅めに空港につきました。でも、無事に着けたのは、あそこで声をかけてくれた青年のおかげです、オーストリアの人って親切だね。到着した時といい、ほんとに助かりました。
 空港で、すぐにチェックイン、ボーディングチケットを受け取ります。
 うちらの乗る飛行機は、オーストリア航空の系列会社のチロル航空のプロペラ機でした。狭いですよー。50人乗りの飛行機です。ダッシュ8の200型ですね。
 乗客が乗り込むと、すぐにエンジン始動です。
 動き出して、そのまま滑走路に入りあっけなく離陸です。順番待ちをいっぱいする何処かの国の空港とは大違いだ。これでも国際空港、よく考えたらうちらが乗っているのも国際線ですよ。
 飛行機はのんびりと上昇します。窓の下はどこまでも続く田園風景と森、街道に沿って町がある。教会の尖塔まで見える。のどかだあ。
 あっという間に(それでも軽食が出るのは、いちお国際線だから?)プラハの空港です。二時間かからなかったかな。
 プラハの空港は、ウィーン空港より広かったです。でも閑散としてます。ターミナルも全然混んでません。
 トイレに行ってるあいだに、他の乗客は入国してしまいました。かみさんは、トイレでチェコ人の掃除のおばさんに怒られたそうです。も、もしかして、こ、怖いの? この国(^_^;)
 なにやら、審査でもたついている白人の後ろで待たされましたが、日本人はあっけなく入国可能でした。ほんとパスポートにスタンプしただけ。こうしてチェコ入国となったのでした。

  プラハ市民劇場のテラス

プラハの旧市街 プラハ城からの眺めです。
「麗しのホテル・パジージュ」

 さて、我々が予約したホテルは、空港から出ているミニバスの終着点のすぐ傍にある。という話だったので、ミニバスに乗ろうとチケット売り場を探したのですが・・・見つからない!
 あちこちで聞き込みをするのですが、何故か乗り場の位置しか教えてくれない。皆さん、あまり英語が得意でないのか。
 三度目に聞いたインフォメーションで、ようやく筋の通った会話が成立。チケットは乗り場で買えと言われたのでした。ガイドブックを信じたのが仇になったのだった。本には、空港内にチケット売り場がるって書いてるんだもの。
 なるほど、皆さん場所をお教えてくれる筈だよね。
 というわけで、ようやくミニバス乗り場に向かいました。バスは定刻を少し過ぎていたけど、他の乗客が居ないので、運転手のお兄さんは、車はすぐに出してくれました。ところが、この運転手のお兄さんは、ずっと携帯電話で会話をしながら運転です。日本では禁止だね。やってる人まだいるけどさ。
 空港から町までは結構な距離があります。何故か鉄道は通じておらず、バスも公営のものは乗り換えないと到達できないという謎の空港です。みんなタクシーに乗るのでしょうか。でも、そのタクシーはぼられるという評判です(^_^;)
 最初のどかな田園風景が続いていて、何処に町があるのかなあ、などと思っておりました。ところが、車が丘に差し掛かりトンネルを抜けると、そこは古い町並みが整然と現れたのでした!
 おお、ウィーンとはまったく風情が違う町並みだ。と感動していると、車はモルダウ川の橋を渡ります。スメタナの曲で名高いあの川ですよ!
 橋を渡ったら、あっという間に終点の共和国広場です。ミニバスを降りて、荷物を降ろしながらホテルの場所を聞きます。すぐそこだという、ありがとうと言ってトランクを押しだしたのですが、石畳は押しにくい……半端ではなく重い。これが教訓になり、以後贅沢三昧のタクシー移動という考えが、始終つきまとうことになるのでした……、いや、そうしちゃおうと安易な方向に転んだってことね(^_^;)
 閑話休題。予約したホテルはパジージュという名の古いホテルです。パジージュとはチェコ語で発音したパリのことです、玄関にはパリ市の紋章があります。なぜかは……知りません(^_^;)
 ここのHPがあるので、英語で読んでみましょう(無責任だねえ)
 このホテルが結構古い建物なんですよ。およそ100年以上前のもので、文化財に指定されているんです。
 入ってみると、内装が見事です!
 ホールやカフェにはミュシャの絵が飾ってあります。モザイク画などもあります。
 部屋も広くて素敵です。ベッドもふかふか。家具は重厚。テレビには、名前入りでウェルカムメッセージ! 気分がいいですね、こういうサービス(^o^)
 だが、後にこの部屋の大きな難点があることが判明するのであります。それも、かなり致命的欠陥が……。
 それはですね、浴槽にカーテンではなく折りたたみ式のガラスが装備されているのですが、この隙間から水が漏れるんですよ!
 ごく普通にシャワー浴びただけで、床に水が……ヨーロッパの普通のホテルですから、このまま放置すると絶対に階下に水が漏れます!
 というわけで、日本からわざわざ持っていったガムテープが活躍することになるのでありました。入浴の時は、この隙間に目一杯テープを張って目張りするのです。これで、何とか水漏れは最小限に押さえられたのでありました。
 旅のお供にガムテープ、必需品ですよ! でも、皆さんどうやってシャワー浴びているのでしょう、この部屋で???
「ケンチキでビール!」

 荷物を置き、町の中心にある旧市街広場へ! ここには有名な建物がひしめいています。 中でも有名な旧市庁舎の仕掛け時計は、定時になると十二使徒が出てきます。だから、定刻前になると、広場の隅っこは黒山の人だかりができます。すりにご用心、しつこいくらいに書いてあります。
 さて、実はこの時期、プラハでは恒例の音楽祭の最中なのでありました。非常に大規模な音楽祭で、各国から演奏者が集まります。我々は、単純に大きなお祭りなんだくらいに思っていたのですが、実はこれが我々を悩ませることになるのでした。
 なんと、この期間だけ、本当は無料で入れる教会が、演奏会の会場になってしまい、金を払わないと中に入れなくなるのです!(演奏会だけに、ちょっと高いぞ!)
 というわけで、中に入れない建物が、あっちにもこっちにも……、規模の大きい音楽祭だけに、小さな演奏会が毎日何十と催され、その会場に教会やホールが充てられているのでした。
 まあ、一通り建物の外観を見てから、昼食のためケンチキに入りました。こちらのファーストフードではビールを売ってるんですよ。それがお目当てでした。
 美味いですよチェコの鶏肉、というわけで、大満足でした。ここで、まずウルケルというビールに遭遇です。お腹を満たし。改めて観光へと乗り出したのであります。
 さて、プラハの旧市街広場の周囲は、まるで迷路のようです。地図を見ても、さっぱり判りません。
 とりあえず、広場の周りの建物を見学することにしました。
 屋台とかカフェがいっぱいあります。中央にはヤン・フスの像。これは、この地を中心に活躍した司教で、異端の嫌疑をかけられた人ですね。後にフス派に対抗するため、ハプスブルグ家がイエズス会を招き保護したという歴史があります。広場には、この場所で殺された聖職者の首が置かれた位置を示す十字架の敷石もあります。
 こうして見るとキリスト教の歴史も血なまぐさいですね。このプラハは、キリスト教だけでなく、ユダヤ教にとっても非常に重要な場所で、聖地の一つになっています。後で、そのユダヤ人地区もしっかり見学に行きます。
 旧市庁舎広場に面したキンスキー宮殿という貴族の館、まずはこれに入ってみました。
 すると、改修を受けて中が美術館になっていました。入場料を払って、とりあえず入ってみたら、びっくり仰天、現代美術と中世美術がごっちゃ混ぜです。でも、なんかみんな不気味……でも、こういうの好き!
 というわけで結構マジに見学です。地獄絵に怪物、黙示録に混沌、なんなんでしょうね?(後にこれは世紀末をテーマにした美術展と判明しました、面白いから後でもう一回見ましたよ)
 とりあえず、この日はこれで引き上げ。ホテルのレストランで夕食にしました。ウェルカムサービスでこの日だけ飲み物が一杯ただで付きます(^o^)
 とっても美味い! しかもサービスがいい。(そりゃちゃんとしたホテルのレストランですから)
 そして、部屋に帰って風呂に入り(この時問題の漏水が発覚し大騒ぎ)プラハの一日目は更けていったのでした。

 ビート大聖堂


列車から見たプラハ城


ウィーン1 ウィーン2 プラハ2 プラハ3 ミュンヘン1 ミュンヘン2 ミュンヘン3 ウィーン3


   


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